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最短英会話学習法1 初心者でも話せる英会話のコツ 

英会話のコツを知る


英会話学習を始める前に知って頂きたい初心者でも英語を話しやすくなるコツ、学習効率を上げるためのコツを紹介していきます。

これを知っているだけで英会話の難易度がぐっと下がり、より短期間で英語が話せるようになります。

これらの事をしっかりと意識して練習にのぞむようにしてください。


1.正しい英語では無く、伝わる英語を目指す 


英会話を勉強する際に多くの方は「正しい英語」を目指していますが、これだと中々英語が話せるようになりません。短期間で英語が話せるようになるためには、「伝わる英語」を目指す事が必要です。

一見「正しい英語」も「伝わる英語」も同じようですが、実はまるで違います。「正しい英語」は「伝わる」でしょうが、「伝わる英語」は「正しい」必要はありません。

例えば、「家に行く」の正しい英文は「go home」ですが、これを「go to home」と言っても、ほぼ確実に伝わるでしょう。間違った英語でも言いたい内容を伝える事はできるのです。

言葉を話す目的は、言いたい事を伝える事にあり、正確さを競うために行うのではありません。伝わるのであれば、必ずしも正しい英語にこだわる必要はありません。

ネイティブと間違われる程の正確な英語になるために必要な知識は、数えきれないほど多いでしょうが、とりあえず「伝わる」英語に必要な知識はその1%よりも少ないでしょう。単純に考えれば、重要な1%だけに集中すれば、100分の1以下の期間で英語で言いたい事を伝えられるようになる訳です。

正しい英語にこだわり重要性の低い残り99%にも全力を注いでしまうと、英語で話せるようになるまで、相当な時間がかかってしまいます。不格好でも良いので、まずは言いたい事を伝えられるようになって、英語を話せるという自信を付けましょう。英語の正確さはその後にじっくり上げていけばいいのです。

さほど重要でない事ばかりに時間を使っていては、いつまでたったも英語を話せるようになりません。英会話のための勉強をする時は、英語で言いたい事を伝えられるようになるには、何が重要なのか考え、重要な事ほどより多くの時間をかけて勉強するようにしましょう、

2.文法は気にしない


上で書いた重要でない99%の代表格が英文法の知識です。英文法の勉強は時間を使う割に、知らなかったり、間違えたとしても言葉を伝える上では問題にならないものが多いです。ですので、英会話の練習を始めたばかりの方は、文法をにあまり気にしないで話すべきです。

英文法の学習に力を入れすぎている日本の教育が原因で、日本人は、英文法にこだわりすぎる傾向があるように思います。しかし、最初から文法にこだわってしまうと沈黙が多くなったり、話がなかなか進まなかったりして、結果として英会話の練習が「退屈でストレスの溜まるもの」になってしまいます。

それに、文法を全く無視して単語だけ並べた方が、文法を気にしすぎるよりも、かえって話が伝わりやすい場合さえあります。 何故かというのは、自分が聴く側の立場になって考えると分かります。

外国人の方が、文法を全く無視して、例えば、「キノウ イク カマクラ キレイ タノシイ アシタ イク トウキョウ。」等と言ったとしても内容は分かるはずです。

ところが、この人が、日本人がよくやるように、文法にこだわり過ぎて話したとすると、「キノウ イク not イク…イッタ…well,……カマクラ デ not デ…カマクラ……ニ?……カマクラ ニ………………」というような事になるはずです。これだったら、文法を無視して話した時の方が分かりやすいし、聴く側のストレスも少ないですよね。

もちろん、もっと複雑な会話をする場合には、英文法も重要になってきます。しかし、初心者の方がいきなり複雑な会話をする事は不可能です。文法を気にするよりも、まずは、言いたい事を(大体でも良いので)伝えられるようにする方が先です。そうする事でストレスも軽減され、ある程度会話を楽しめるようにもなります。

文法の事を気にし始めるのは、ある程度英会話をスムーズに行えて、なおかつ、会話を楽しめるレベルになってからで十分です。

3.精度よりもスピードを重視 


英会話初心者は精度よりもスピードを重視して伸ばしていくべきです。いくつか理由はありますが、一番の理由は、そうした方がより短い時間で実際に使える英語になるからです。


「かなりブロークンだけど流暢な英語を話す人」と「かなり遅いけれど正確な英語を話す人」では、どちらが「自分は英語を話せる」という自信を持っているでしょうか?

確実に前者ですよね。前者の人は、英語を話す事に抵抗、ストレスが無く、外国人の友達を作ったり、英語を話さなくてはいけない仕事に積極的に参加したりできるはずです。一方、後者の人は、まだまだ自分の英語は実践で使えるレベルでは無いと考えているでしょう。

「流暢に話せる」事が英会話に自信を持つ事や英会話を楽しむために最も重要な要素だからです。ですから、スピードを上げる事に集中すると、より早く実際に英語を使えるようになります。

そして、英語を実際に使えるようになると、そこから英会話能力の成長が早くなります。自主的に英語を勉強する時間以外でも英語を話す機会が持てますし、英語学習に対するモチベーションも格段に上がるためです。

ですので、細かい間違いを気にするよりも、なるべく流暢に英語を話す事を重視する必要があるのです。

そもそも、厳しく言えばネイティブスピーカーだって完璧に話せる訳ではありません。ネイティブだって文法を間違えたり、少々ニュアンスの違う単語を使ったりする事は頻繁にあります。(しかっりと注意して聴くと日本人の日本語だって、間違いだらけだと気付きますよ。)

完璧な英語を目指せば、どれだけ努力してもキリがありません。ですから、精度を先に上げようとすると、いつまでたってもスピードを上げる事に取りかかれず、なかなか英語を実践で使えるようにならないのです。

まずは、スピードを重視し、その後精度を上げるようにして、効率良く英会話能力を上げていきましょう。

4.小さな子供に説明するつもりで考える 


英会話の初心者の方は、日本語で文章を考えてからそれを英語の文章に訳していくという作業を頭の中で行っています。本当は日本語を介さず、初めから英語で考えられれば一番なのですが、最初からそれを行う事は不可能です。しかし、これは練習をくり返す内に自然に習得できるので、最初は特に気にする必要はありません。

ただ、日本語から英語へ変換する作業には、欠点があります。それは、日本語で思いついた文章が難しすぎて、英語に訳せないという事態が頻繁に起こる事です。これは、英語を話そうと試した事のある日本人なら誰でも経験しているはずです。

日本語に関してはネイティブレベル、語彙も数万以上ありますが、英語に関しては、まだ小さな子供以下のレベルで語彙も数百から数千程度しかない訳ですから、これは当然の事と言えます。

この障害を軽減できるコツがあります。それは、英語の方が小さな子供のレベルなら、それに合わせて日本語で考えている時点から小さな子供のレベルの文章を考えてしまうという方法です。

そのためには、「小さな子供に話しかけるつもり」で日本語の文章を考える必要があります。小さな子供に話しかける時には、誰でも子供にも分かるような簡単な言葉を選らんで話すはずです。

例えば、「連日の寒波の影響で農作物の小売価格が高騰しています。」というニュースを聴いていたとします。その事を小さな子供にそのまま伝える人はいないでしょう。「最近寒い日が多かったから、野菜の値段が高くなっているんだって」というように簡単な言葉に置き換えて教えてあげるはずです。

最初の文章だと中々難しく感じますが、後の文章だと大分簡単になっていますよね。ですので、このように子供に話かけるつもりで日本語の文章を考えれば、英語に変換する難易度を一気に下げる事ができます。

5.なるべく短くシンプルに


話す時は、文章をなるべく短くシンプルにするように心がけてください。そうする事でより早く、正確な文章を作り事ができます。

どういう事かというと、例えば、「教師として働いている姉は、子供が大好きです。」という文章を英語で話したいとします。このままだと関係代名詞を使ったちょっと複雑な英文を作らなくてはいけません。

しかしこの文章は、「教師としてい働いている姉がいます。彼女は子供が大好きです。」という2つの文章に分ける事ができます。この方が大分英文にするのが簡単ですよね。

初心者の方が関係代名詞が含まれるような長い文章を作ろうとすると、時間がかかる上に意味不明の文章になってしまう可能性が高いです。

日本語と英語では語順が違うので、英語を話す時は、日本語で文章を考えて、単語を日本語から英語に変換した後、さらに単語の順番を入れ替えるという大変複雑な作業を頭の中だけで行う必要があります。

ですから、考えた文章が長ければ長いほど話すのが困難になります。まずはできるだけ短い文章を正確に素早く作れるようにし、長い文章にチャレンジするのはその後にしましょう。

短い文章を日本語から英語へ変換する作業を繰り返していれば、自然と初めから英語で考えられるようになってきます。そして、初めから英語で考えられるようになれば、それほど苦労せずとも長くて複雑な文章を使えるようになってきます。

長く複雑な文章も所詮はシンプルな英文を組み合わせただけですので、日本語で考える必要が無くなれば、そこまで難しいものではないのです。


スーピーキングのリーディング、ライティングと比べて簡単な点は、自分自身で単語、文法のレベルを調節できる点です。難しい単語、文法は無理して使う必要が全くありません。

これは、スピーキングのアドバンテージとも言える特徴です。このアドバンテージをフル活用する事も短期間で英語が話せるようになるための秘訣になります。

6.話せば話すほどレベルアップ 


当たり前の事ですが、英会話というのは話せば話すほど、レベルアップしていきます。しかし、この当たり前の事ができていないために、英語が話せないのです。

なぜ英会話を上達させたいのに英語を話さないのか? 理由は「話す場所、機会がない」、「話すためには多くのお金がかかる」といった事だと思います。

しかし、現在は無料・もしくは格安で英語を話す機会を得る事が可能です。(詳しくは、「ステップ3」、「ステップ4」の所で書いています。)これらの方法を使い、できる限り多く話す機会を作ってください。

英語を何千時間勉強しても、TOEICの点数が900点を超えていても、実際に会話練習をしなければ、まともに話す事はできません。

もちろん知っている単語を増やしたり、文法を勉強したりする事は会話をする上でプラスになります。しかし、それだけでは限界があります。

これは、例えるならサッカーで強くなりたいのに、筋トレだけ、リフティング練習だけしかしないで、実践練習は一切しない状態といえます。筋トレ、リフティングもサッカーを上手くなる助けにはなります。しかし、実践練習も併せて行わないと絶対に強くなれないはずです。

まず会話練習の時間を増やす事が第一で、余力があれば単語など他の所にも時間を割くという気持ちでいてください。

それから、せっかく会話練習の時間をたくさん取っていても、その中で自分が話す時間が短くては意味がありません。マンツーマンで英会話の練習を1時間したとして、その内相手が話しているのが55分、自分が話したのが5分だとすると、本当にスーピキングの練習になったのは、たったの5分だけだったという事になります。

会話練習の時間を作ったら、その中でできる限り多く発言できるように心がけてください。



以上で「スッテプ1」の説明は終了です。次は、「ステップ2:英語を話す前の準備」です。主にまだ英会話の実践に入れない初心者の方向けの内容ですが、中、上級者の方の役に立つ情報も載っていますので、初級者以外の方も一度読んで頂ければと思います。

ステップ2:英語を話す前の準備

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