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最短英会話習得法2 初心者が話せるようになるまで 

英会話を話す前の準備


英会話のレベルアップには、なるべく多く英語を話す事が肝心です。しかし、初級レベルの方がいきなり英語を話すのは難しく、無理に挑戦しても疲労・ストレスが強すぎて中々続けれないはずです。

英語に全く自信が無いのであれば、いきなり英語を話そうと挑戦するよりも、その前に準備段階を作る方が効果的です。

準備段階で英語の基礎力を身につけておく事で、実際に英会話の練習を始める時のストレスが軽減され、無理なく会話練習を続ける事ができます。

では、これから具体的な方法を解説していきます。


1.一瞬で思い出せる単語を増やす


会話の土台となるものは、「単語」です。ある程度単語を知らなければ会話する事が不可能であり、初心者の方は、まず最初に語彙力を鍛えて行く必要があります。

ただし、むやみに「なんとか思い出せる単語」の数を増やすのでは無く、「一瞬で思い出せる単語」の数を増やしていってください。

学校の単語テストでは、一瞬で意味を思い出せても、10秒かけて思い出せても最終的に同じ点数にしかなりません。しかし実際の会話では違います。1つの単語を思い出すのに10秒かかってしまっては、会話が全く進みません。10秒かかる単語は、会話の役には立たないのです。

まずは、中学校、高校の最初で習うような単語から、一瞬で思い出せる「使える単語」にしていってください。最初に習う「簡単」と言われる単語ほど会話の中に出てくる回数が多く、これらの単語を思い出せるスピードが、会話自体のスピード、流暢さに直接関わってきます。簡単と言われる単語ほど、時間をかけて暗記し、一瞬で思い出せるようにしてみてください。難しい単語に挑戦するのはその後からです。

数秒かけて思い出せる単語を増やす事は割と簡単にできますが、一瞬で思い出せる単語を増やすには、結構な時間がかかります。しつこいくらいの反復練習を行うようにしましょう。

具体的な語彙数の増やし方ですが、単語帳を使い英単語と対応する日本語だけを覚える方法は好ましくありません。それだけだと英単語の使い方がつかめず、本当に「使える単語」にはならないからです。

単語学習用の本としては、Z会が出している「速読英単語シリーズ」のように、英語の長文があって、その中に重要な英単語が散りばめられてるというスタイルのものを使うといいと思います。

まずは、重要単語の日本語の意味を見て、その英単語が思い出せるように暗記していきます。(会話をする際は日本語から英語へ変換していきますので、この逆の英単語から日本語の意味を思い出す練習では、効果が薄くなってしまいます。)その上で更に長文全体を覚えるようにします。そうする事により、単語の使い方までしっかりと覚えられます。

Z会出版の速読英単語入門編の写真。  Z会出版の速読英単語中学版の写真。

2.簡単な文法を徹底的に覚える 


初心者に関しては、あまり細かい文法は気にする必要ありませんが、基礎的な文法ルールくらいは、分かっておきたいところです。

先程と同様で、文法に関しても10秒かかって思いだせる知識は役に立ちません。基礎的なルールを一瞬で思い出せるように練習してください。なお、ここでいう「基礎的なルール」とは、本当に「基礎の基礎」の事です。

日本の学校教育では、やたらと文法に力を入れ、難しい事を覚えさせるため、英文法に苦手意識が多い人と思います。しかし、英会話をする上で大学受験レベルの英文法の知識は全く必要ありません。あんなに細かいルールをしっかりと守って話す事なんてほとんど不可能です。

まずは、中学レベルの英文法だけをしっかり覚えれば十分です。

勉強する際に使う文法の本としては、会話の文法について書いてあるもので、あまり厚くなく、解説が分かりやすい物から選ぶようにしてください。分厚い学校の参考書タイプのものは英会話の勉強用としては不向きです。

3.スピーキングの準備段階はライティング


日本人の中に多いのがリーディング、リスニングは割とできるけど、スピーキングは全くダメというタイプの方です。リーディング、リスニングの場合は、頭の中で英語を日本語に訳す作業をしますが、スピーキングでは、全く逆の作業をするため、これらの能力は、ほとんど別物とも言えるのです。

ですので、まずは、日本語から英語に訳す作業を練習する必要があります。そのために、スピーキングと同様に日本語から英語へ変換する作業を必要とするライティング(書くこと)の練習を行います。

英会話の場合は、相手がいないと練習しにくく、素早く話さなくてはいけないプレッシャーがありますが、ライティングの場合は違います。ライティングの場合は、一人でできるので、どれだけ時間をかけても問題ないですし、単語、文法が分からなければ、その場で調べる事ができます。ですから、まだ日本語から英語への変換が素早くできない英会話初心者の方の練習方法として最適なのです。

かなり大雑把に言ってしまうと「スーピーキング能力=ライティング能力+発音の能力」です(本当はもっと複雑ですが)。ライティングができるようになれば、スピーキングに必要な能力の大部分が鍛えられます。

ライティング練習として一番手軽にできるのが英文で日記を書くことです。一日2行程度からでいいので、試してみてください。慣れてきたら書く量を増やしていきましょう。日記を書く練習をすると、日本語から英語へ変換する作業に慣れるだけでなく、実際の英会話の際に話す話題をストックする事もできるので、一石二鳥です。

まずは、辞書などに頼らずに文章を書く事に挑戦して、無理そうだったら、辞書などを使うようにしましょう。会話の際は辞書などを使う時間がありませんので、あまり辞書などに頼りすぎないようにするためです。

それから、文章を作る際は、なるべく素早く書けるようにする事と、なるべく簡単な文章を作る事を目標に練習しましょう。ライティングの能力の向上を狙っているなら、時間をかけて難しい文章を練習しても全く問題ありません。しかし、これはあくまでスピーキング能力向上を目的としていますで、それでは意味が無いのです。

何度も述べているようにスピーキングでは、スピードが最も肝心です。時間をかけて難しい文章を作れる能力はスピーキングではほとんど役に立ちません。

その他に、最近見た映画、読んだ小説等のストーリーを英語で書いてみるのも良い練習になります。(こちらの方が難易度は高いです。)

上記に挙げたような方法は手軽にできる良い練習方法ですが、それだけだと英文が間違っていても分からないのが欠点です。英文の精度を上げる事が目標では無いので、それでも構わないのですが、どうしても英文が合っているか気になる方には、日本語に興味のある英語のネイティブのメール友達を作って添削してもらう方法がおすすめです。

こちらは英語で文章を作り、あちらは日本語で文章を作ってメールを交換し、互いの文章を直していきます。この方法ならお金をかけずに、自分の英文が正しいかどうかチェックしてもらう事ができます。(外国人のメール友達の作り方については、「海外のメール友達・言語交換相手を作る」でもっと詳しく解説しています。)

これでステップ2の説明は終了です。次のステップ3から、実際に会話の練習を始めていきます。英会話の実力を高める上で最も効果があるのは、やはり実践練習です。上で説明した方法を実践し、なるべく早く実際の会話練習に進めるようにしてみてください。

ステップ3:英語を話す機会を作り、実際に練習

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