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初心者用の簡単な英語小説を多読 おすすめの勉強法

英語学習者用の小説


英語の本を沢山読む「多読」は、楽しく効率的に英語のレベル上げられる、おすすめの学習方法です。

英語学習者のために作られた小説というものがあるので、英語初心者レベルの方でも気軽に多読を行う事ができます。

レベル1~レベル6まであり、レベル1はかなり簡単な単語、文法で構成されており、レベルが上がるごとに単語、文法の難易度が上がっていきます。レベル1で、英検四級、レベル6で、英検準一級程度のレベルになっています。(出版社により多少レベルの設定は異なります。)

Oxford、Penguinといった海外の出版社から出されている「グレーデッドリーダーズ(Graded Readers)」と日本のIBCパブリッシング社が出版している「ラダーシリーズ」の2種類があります。

ここでは、これらの小説を使った多読の効果やおすすめの勉強方法などを紹介していきます。


1.多読の良い点


多読は、英語の能力を総合的にアップすることができます。リーディングはもちろん、単語、文法の能力が飛躍的にアップします。

たくさんの文章に触れることで、単語の意味、文法の決まりごとなどが、頭で考えるのではなくて、感覚で分かるようになってきます。英語の文章を一度読んだだけで理解できるようになってきますし、英文の意味を日本語に直さずにそのまま理解できるようになってきます。

また、それらの能力はスピーキング、リスニングにも関わってきますので、スピーキング、リスニングの能力の向上にも繋がってきます。(もちろん多読だけでスピーキング、リスニングが完璧になる訳ではありません。)

読書好きな人はもちろんのこと、英語の勉強をしたいけど何から始めていいか分からない人、ボキャブラリーを増やしたい人、文法を頭ではなく感覚でつかめるようになりたい人などにおすすめです。

小説の内容を楽しみながら英語の力を総合的にアップすることができます。

2.多読の悪い点 


普通に買うとかなり高いのが難点です。

日本語の本でも読む習慣が無い、本を読むのが嫌いという方には、向かないと思います。

始めは英語を訳すのに必死でなかなか内容を楽しむことができないかもしれません。英語の読書が楽しくなってくるまでには時間がかかるかと思います。

3.グレーデッドリーダーズ、ラダーシリーズの料金


普通に購入すると薄い本の割に1冊800円以上します。ですので、図書館で借りることをおすすめします。大きな図書館ならだいたい置いてあります。図書館が近くに無い場合は中古の物を買うといいと思います。大手古本屋の「BOOKOFF」の場合は、一冊100円から300円程度で売っています(小型の店舗だと置いていないこともあります)。

4.多読でおすすめの本 


基本的には、自分の好きなジャンルの本を選ぶのが一番です。

ただ、「ジキルとハイド」、「オズの魔法使い」など有名な小説を読むのもおすすめです。たとえ内容がイマイチでも有名な本を読んでおくと教養になります。こういった有名な話の中の人物名等が何かの例えで使われるという事はよくありますので、知っておくと役に立ちます

逆におすすめできないのが映画のノベライズ版です。映画が原作の本は、ストーリーが分かりづらいものが多いです。一度見たことのある映画のノベライズ版以外は手を出さないほうが無難だと思います。

基本的にはタイトルとあらすじを読んで興味を引かれたものを片っ端から読んでいくのがいいと思います。楽しみながら学習するのが目的ですので、本がつまらないと思ったら思い切って読むのを途中でやめて、次の本を読み始めるのも手です。


英語版ジキルとハイドの写真。   英語版オズと魔法使いの写真。  

5.おすすめの勉強法 


まずは一番下のレベルから始めることをお勧めします。そのレベルが辞書なしでスラスラ読めるようになってから次のレベルに行くようにしてください。難しいレベルを苦労して読むより、簡単なレベルを何冊も読むほうが学習効果がはるかに高いです。

分からない単語に出会ったときに辞書を引かない方が良いと言う人が多いのですが、私は辞書を引くべきだと考えています。その方が単語を覚えられますし、ストーリーをより理解し、楽しむ事ができるからです。

また、辞書は英英辞典ではなく英和辞典を使ってください(初級レベルの方は特に)。英英辞典で意味を調べると、そこで手間取ってしまって、小説の方の内容に集中できなくなります。 多読で重要なのは無理をせず、なるべく楽しみながら続けていく事ですので、わざわざ英英辞典を使って疲れてしまっては意味がありません。

6.多読と発音練習


多読以外にも勉強する余裕のある人には、同時に発音練習をすることをオススメします。

読書をしているときには、自分の頭の中で英文を読み、また頭の中でその声を聞いています。発音が上手になれば、頭の中でも良い発音で話し、また良い発音の声を聞くことができます。

ですから、多読だけを続けるよりも更に、スピーキング、リスニングの能力を効率的にアップさせることができます(これだけ続けていて、完璧になるという訳で無いですが)。多読と発音練習を行えば、英語能力を総合的に向上できます。

発音練習の仕方については「正しい発音練習法」に詳しく書いてありますので、こちらをご覧ください。


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