音感の鍛え方 トレーニング法
音感を鍛える方法
現在、音感が全く無くて困っている方でも、ほとんどの場合トレーニングにより音感を良くする事ができます。脳や耳の障害が原因で音程を正常に判断できないと、トレーニングをしても音感が改善できない可能性がありますが、あまり多いケースではありません。
音感の無さの原因は、ほとんどの場合トレーニング不足にあり、今は音程が全く分からない方でも練習を続ければ、音感を良くする事が可能です。
ちなみに音程が合わない方は、2種類のタイプがあります。1つが音感が無く、メロディを正確に覚えられないタイプの方です。もう1つが歌う筋肉や技術が悪く、自分の思っている音が出せないタイプです。
後者のタイプの方は、音を外していると自分で認識できるだけにカラオケが嫌いな場合も多いですが、改善していくのは割と簡単です。ただ単にカラオケに行く回数を増やすだけでも、徐々にレベルアップしていきます。
前者のタイプは、ただ歌うだけでは、あまり音程の精度は上がっていきません。音程のインプットの時点が間違っているので、アウトプットを鍛えても効果は出ない訳です。これから紹介するような方法を使って音感を鍛える必要があります。
基本的な鍛え方
まずは、昔からあるピアノを使った基礎的な音感の鍛え方について紹介します。
1.単音の高さが分かるようにするトレーニング
ドレミファソラシド(鍵盤の真ん中にあるオクターブ)を何度も聴いて覚えます。次にドレミファソラシドの中からランダムで一つ弾いてもらい、その音を当てます。これを何度も繰り返します。これが難しい場合は、それより範囲を絞った所から始めて徐々に範囲を広げていきます。
これができるようになったら、♯も含めた練習をします。それもできるようになったら、下のオクターブ、上のオクターブにも徐々に範囲を広げていきます。
2.異なる2音の差が分かるようにするトレーニング
まず基準となる音をランダムに鳴らしてもらい、その後でもう一つの音を鳴らしてもらいます。この2音の差を当てます。
こちらも同様に小さな範囲から始め徐々に範囲を広げていきます。
3.メロディが分かるようにするトレーニング
3回ランダムで音を鳴らしてもらい、その3個の音を当てます。
3音ができるようになったら、4音、5音とメロディを長くしていきます。
4.ピアノの音に合わせて歌うトレーニング
ピアノでドレミファソラシドを一音ずつ鳴らしてもらい、その高さに合わせて声を出します。自分の声がピアノの音と合っているか音感の優れた人に判断してもらう必要があります。
5.音の名前を使って歌う
童謡等のメロディが簡単な歌を、歌詞の代わりに音の名前を使って歌います。例えば童謡の「ちょうちょ」だったら「ソミミ ファレレ…」といった具合に歌います。
以上のようなものが基礎的な音感トレーニングになります。残念ながらどれも初心者の方が一人で出来るトレーニングではありません。
しかし、1から3までのようなトレーニングは、無料のブラウザゲームやフリーソフトを使えば、一人でも行う事ができます。
そのようなゲームは何個かありますが、私の調べた中では「
音感トレーニング」というブラウザゲームが一番使いやすそうでした。
ゲームを使って音感を鍛える
上記のようなトレーニングがオーソドックスですが、あまり楽しいものではないと思います。
もっと遊び感覚で音感を鍛えられる方法はないかと、音感トレーニング用のゲームソフトやブラウザゲーム等色々と探しましたが意外と実用的なものは少なかったです。
私が探した中で一番実用的だと思ったのは、「
Theta Music Trainer」というサイトです。
楽しみながら音楽に必要な能力を向上させる事をコンセプトにしたサイトで、音感トレーニングを中心とした様々な音楽に関するゲームを遊ぶ事ができます。
2音の差(インターバル)を聴き分けるゲームやマイクを使って指定された音程を出すゲームなど30種類以上のゲームがあります。全てのゲームが20段階のレベルに分かれているため、音感が苦手な方でも無理なく始められます。
ゲーム性が高く、もっと練習したくなる工夫が色々としてある点も良かったです。
ただし、有料で、毎月の支払いだと680円、1年毎の支払いだと4800円かかります。少々高い気もしますが、スクールに通う事に比べれば、だいぶ割安かと思います。
簡単な会員登録だけで、全てのゲームをレベル3まで無料で体験できますので、気になる方は、ぜひ試してみてください。
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