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高音の出し方1 基礎練習編 -カラオケ上達法

高音の出し方

このページでは、カラオケで高音を出すための練習方法、高音を出すためのコツ等を紹介します。高音域の曲を歌うには裏声をパワフルにし、裏声と地声を一本化する必要があります。

地声と裏声、換声点について

具体的な練習方法の前に、まず用語の解説等を行います。最初に地声と裏声、換声点について説明します。

地声とは、普段の会話で使われる事が多い低めの声です。地声を段々と高くしていくとある所で声がひっくり返ります。この声がひっくり返る所を「換声点」または「ブレイクポイント」と言います。換声点を越えた時に出る高い声が裏声です。

換声点を無くす(目立たなくする)事で、地声と裏声の境目が分からなくなり、地声と裏声を一本化する事ができます。

なお、ボイストレーニングで使われるような用語は、定義があいまいなものが多く、地声、裏声の意味も場合によって異なります。これは、あくまでこのサイトでの用語の使い方と考えてください。

換声点を無くすとは実際何なのか


私の知る限り、換声点付近で実際に何が起きているかという事はまだ完全に解明されておらず、専門家の間でも意見が割れています。

ですので、私もこのあたりの事については、あまり自信がないですが、感覚的な説明だけでは無く、理論的な説明が欲しい方も多いと思いますので、私の考えを書いておきます。

地声を出している時は、声帯筋という筋肉を主に使い、裏声を出している時は、輪状甲状筋という筋肉を主に使っています。換声点では、主に使われる筋肉が急に入れ替わります。そのため声が不安定になり、上手く音程を取る事ができません。

換声点を上手く越えられる方の場合は、使う筋肉を一気に交代させるのでは無く、筋肉を使う割合を少しずつ変えていく事ができます。ですので、換声点で、筋肉の使い方の急激な変化が起こらず、換声点付近でも安定して発声する事ができます。

感覚的な説明で言う、地声に裏声を少しずつ混ぜていく、または、裏声に地声を少しずつ混ぜていくというのは、使う筋肉の割り合いを変えていく事を意味します。

ミックスボイスについて


高音を出す練習法を調べると、よく「ミックスボイス(ミドルボイス)」という言葉が出てくるかと思います。かなり定義があいまいな言葉ですので、このページでは、ミックスボイスという言葉は使わない事にしました。「ミックスボイスとは 意味と混乱の原因」というタイトルのページにミックスボイスの説明をしてありますので、気になる方はそちらをご覧ください。

男性、女性の違い


男性の場合は、ここで紹介するの発声法を習得するまでにかなりの時間を要します。男性は、高音、裏声を出し慣れていない方が多いです。また、地声と裏声の声質が大きく違い、地声と裏声を似たような声質にできるようになるまでに時間がかかります。

女性は、電話に出る時の高めの声が裏声という方も多く、普段から裏声を使い慣れていると言えます。声質の差も小さく、男性よりもかなりこの発声方法を習得しやすいです。

高音を出すため基礎練習


ここから、具体的な練習方法を説明していきます。
高音を出すための基礎練習として、リップロール、タングトリル、エッジボイス、小声での練習を行います。どの練習も小さな声でできるので、家の中でも気軽にできます。

どれも喉への負担は大きくない練習ですが、喉に痛みや違和感を感じたら、すぐに練習を中止するようにしてください。特に最初のうちは、やり方が間違っていたり、はりきって練習しすぎたりして喉を痛める可能性もありますので、注意してください。

なお、リップロール、タングトリルは、中々習得できない人も多いです。効果はかなり似ているので、どちらかできる方だけ練習しても構いません。

高音を出すため基礎練習1 リップロール

リップロールには、喉周りの筋肉のマッサージ効果があり、リップロールは、歌う前のウォーミングアップとしてもよく使われています。

しかし、効果は単なるマッサージだけではありません。喉、口の周辺の筋肉をリラックスさせたまま歌うコツを掴めたり、息の量をコントロールする力の向上させる事ができたりと、様々なプラス効果があります。筋肉のリラックスや息のコントロールは、高音を出すための必要不可欠な要素ですので、この練習はまさに高音練習にうってつけです。


唇を軽く閉じて少し唇を突き出し、息を出すと唇がプルプルと振動します。これがリップロールです。口周りの筋肉等に余計な力が入っていると唇が振動しませんので、なるべくリラックスした状態にできるようにしましょう。また、息の量が多すぎると出来ませんので、使う息を少なめにしてください。

リップロールができない方は、手を使って頬を少し持ち上げたり、唇を湿らせるとやりすいです。

それができたら、今度はリップロールをしながら声を出してみます。

地声の低い声から裏声の高い声まで音程を上げていく練習と、反対に裏声から音程を下げていく練習を交互にしてみてください。

地声と裏声の境目でなるべく声が不安定にならないように注意してください。

高音を出すため基礎練習2 タングトリル

リップロールとほとんど効果は同じですが、マッサージ効果のある部位が違います。

タングトリルとは、いわゆる巻き舌の事です。

舌の先を前歯の裏のあたりに付けて息を吐き出してくだし「トゥルルルルル」というような音になるように声を出してください。

それができたら、今度はタングトリルをしながら音程を上下させます。

リップロールの時と同じように地声の低い声から裏声の高い声まで音程を上げる練習と、反対に音程を下げる練習を交互にしてみてください。

こちらも地声と裏声の境目でなるべく声が不安定にならないように注意してください。

高音を出すため基礎練習3 エッジボイス


エッジボイス(ボーカルフライ)を練習すると、喉をリラックスさせたまま歌う感覚と、声帯を閉じる感覚をつかむ事ができます。また、高音発声に必要な筋肉も鍛えられ、裏声で力強さを出せるようになる効果もあります。

映画「呪怨」で多用されていたので、「呪怨のような声」と説明されたりします

声を段々と低くしていくと、声帯が震える「カタカタカタカタ」といったような鳴り出し、声が「あ”あ”あ”あ”あ”あ”」といった音になります。これがエッジボイスです。
エッジボイスでは、声が小さくなりますが、それで大丈夫ですので、無理して大声を出そうとしないでください。喉を痛める原因になります。

エッジボイスで低い声から段々と音程を上げる練習をします。音程を上げるにつれ、徐々に声帯の震え(カタカタという音)を維持するのが難しくなってきますが、できるだけ高い音まで声帯の震えを維持できるようにしましょう。

上手くできていないと喉にダメージを与える場合があるので注意してください。喉に痛みを感じたらすぐに練習を中止してください。

高音を出すため基礎練習4 小さな声で音程を上下させる


なるべく小さな声を使って地声と裏声を行き来してみましょう。まずは、換声点で、急に声がひっくり返らない事を意識します。それができたら、換声点をよりスムーズに通過する事を意識していきます。

小さな声だと、大きな声を出している時に比べ、喉をリラックスさせやすいので、裏声と地声を一本化させやすいです。

音程を上げる時になるべく音量を上げないようにしてください。これまでの練習を思い出し、なるべく喉をリラックスさせた状態で声を出せるようにしましょう。喉が緊張してしまうと換声点を上手く越えられません。また、息漏れは、なるべくしないように心がけてください。


ここまでの練習が上手くできるようになれば、裏声と地声の融合の下地が出来上がったと言えます。

基礎練習は重要ですが、あまり楽しいものではないと思います。飽きてしまったら、先に下のリンク先で紹介している実践練習の方に進んでください。

基礎練習と実践練習を組み合わせれば、さらに効果が期待できます。

高音の出し方2 実践練習編
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